観光協会
栗原「ほら 私だけ年食ってるし 顔むくんでるし…。」
菅原「いんや かわいいって。 かわいく むくんでらって。」
栗原「ホントに?」
菅原「うん。」
大吉「え~ 言うまでもなく この『ミス北鉄コンテスト』の目的は 町おこしです。 え~ 赤字続きの 北三陸鉄道リアス線の再興と 地域活性化のシンボルとして 1年間 北鉄および 市の各種イベントに参加して P.R.活動に励んで頂きます。」
弥生「賞金は?」
大吉「えっ?」
弥生「なんぼ もらえるの?」
かつ枝「んだ。」
大吉「お金は 特に考えてないね。」
かつ枝「バカか おめえ! 今どきの娘が タダで 水着になんる訳ねえ!」
栗原「水着!?」
菅原「ちょ… ちょっと待った。 水着審査があるの?」
吉田「ええ。 まあ ミスコンですから。」
菅原「それは聞いてなかったね。 栗原ちゃん。」
学校
ユイ「本当は辞退するつもりだったの。」
アキ「何で?」
ユイ「デビューしたあとに そういうの発掘されたら嫌じゃん。 ミス北鉄とか 正直 ダサいし…。 下積みの時代に 鉄道オタクのアイドルだったとか 私的には消したい過去だからね。」
アキ「そんな先の事 考えてんだ。」
ユイ「田舎で 運 使い果たしたくないしね。 だけど お兄ちゃんの事もあって 断れなくなっちゃった。」
アキ「お兄ちゃん?」
ユイ「聞いてない? お兄ちゃん 大吉さんの紹介で 仕事決まったみたい。」
観光協会
大吉「さあさあ…。」
ヒロシ「あ… 足立です。 よろしくお願いします。」
菅原「はいはい 足立先生の息子さんね。」
大吉「あの このとおり 暗えし 顔色悪いけど 頭いいし 真面目だし 何しろ パソコン得意みてえだから。 なっ?」
ヒロシ「はい。」
菅原「よし。 じゃあ まず ジオラマを。」
大吉「まず ジオラマじゃねえべ バカこの! パソコン得意だっつってんだから まずは ホームページだべ! バカこの!」
学校
アキ「観光協会で?」
ユイ「そっ ウェブ担当だって。」