連続テレビ小説「あまちゃん」17回「おら、友だちができた!」

天野家

<それに引き換え 私は 華もないし 存在感もない。 かわいいなんて 最後に言われたのは いつだろう? 海女になったのは いいけど ウニ一つ 満足の取れない。 しかも 今は謹慎中で 海に潜る事さえ許されない。 ただ 時間だけが過ぎていく>

夏「何だよ。」

アキ「…ううん。」

<浜へ出なくなってから 眠れない夜が増えました>

<家の中を 探検する事はありましたが 2階へ上がるのは この時が初めてでした>

<天野家に限らず 古い漁師の家は 独特な造りになっています。 金庫を隠すための 屋根裏部屋があったり 廊下が複雑に入り組んでいたり 隠し部屋があったり>

<そこは 1984年に夏で 時間が止まっていました。>

<チェック柄の変な髪型の若者たち>

<肩パットの男>

<猫の免許証>

<1984年といえば こんな出来事がありました>

♬『咲きほこる花は 散るからこそに美しい』

<そこは 春子が 18歳まで使っていた部屋でした。 アキは 躊躇しました。 同じ年頃の少女として 軽い気持ちで立ち入っては いけない領域のような気がして…>

(引き戸を開ける音)

春子「ただいま~。 やだ… こんなとこで寝てんの。」

アキ「お帰り。」

春子「あら まだ起きてたの?」

アキ「うん 眠れなくて。」

春子「早く寝ないと 明日お祭りだよ。」

アキ「おやすみ。」

春子「おやすみ。」

<そうです。 明日は待ちに待った 北三陸秋祭りなのです>

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク