連続テレビ小説「あまちゃん」27回「おら、先輩が好きだ!」

かつ枝「アキ 起きろ この野郎 こら こら!」

弥生「何だ おめえ 耳まで真っ赤でねえか。 風邪か?」

アキ「怖え夢見た。」

弥生「どんな夢だ?」

アキ「弥生さんになる夢だ。」

花巻「夢で いがったな。」

天野家

アキ「ねえ ばっぱ ヘルメット潜水って知ってる?」

夏「ああ 南部もぐりか。」

アキ「そうそう! うちの高校にも 潜水土木科っていうのがあって 今日 見学したの。 かっこよがった~。」

夏「そりゃあ そうだ。 南部もぐりは 男の花形。 北の海女は 女の花形って 昔から 人気あってよ。 おめえのじい様も 潜水土木科出身だ。」

アキ「じぇ! そうなんだ。」

夏「もしかして おめえ やりたぐなったのか?」

うなずくアキ

夏「おめえには無理だべ。」

アキ「何で?」

夏「何でって やっと ウニ一個取れたばっかりで おめえ 海の底で 力仕事は無理だべ。 そんな 甘いもんじゃねえ。 でも まあ じい様は喜ぶだろうな。」

アキ「何だよ~ さっきから。 やらせたいの? やらせたくないの? どっち?」

夏「おら 知らねえ。 …つうか 面倒くせえ。 母ちゃんと相談して 決めろ。」

アキ「え~? ねえ ばっぱ!」

夏「あ~ うるせえな おめえは もう!」

<そのころ スナック梨明日に 珍しいお客さんがやって来ました>

スナック・梨明日

功「ハッハッハッハッ! いや~ 分かんないもんだ。 北高一のスケバン天野が スナックのママとはね~。」

春子「やめてよ 先生 人聞きの悪い。」

美寿々「そんなに悪かったの?」

菅原「いや~ それは もう…。 スカート ズルズルの マスクして かばん こったに潰して 学校さ通ってたもんな。」

春子「はあ もう恥ずかしい…。 もう やだやだ 飲んじゃう 飲んじゃう!」

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