連続テレビ小説「あまちゃん」34回「おらのじっちゃん、大暴れ」

天野家

夏「や~!」

忠兵衛「いでえ! いでえな この野郎! 警察呼ぶど!」

夏「うるせえ さっさと出てけ!」

アキ「ばっぱ じいちゃん! 何やってんだ?」

夏「『ブリ大根と ブリに照り焼き どっちが食いてえ」って聞いたら どっちでもいいって ぬかしやがった!」

忠兵衛「あの大吟醸さ合うのは どっちだって考えたら どっちも合うなど 思ったがら どっちだっていいと答えたんだべ。」

夏「ブリ大根とブリの照り焼きでも おら 一生懸命作るんだど!『どっちでもいい』とは 何事だ!」

忠兵衛「あ~ もう うるせえ! 外で食う。」

夏「あ~ 行げ行げ 船さ乗って 沖さ行げ! ほれ行げ! 二度と帰ってくるな!」

忠兵衛「帰ってこねえや!」

夏「う~っ!」

ユイ「帰った方がいい?」

アキ「2階行こう。」

スナック・梨明日

春子「いらっしゃいませ!

菅原「はいよ。 あ~ こんばんは。 ビール!」

春子「はい。」

吉田「ビール。」

大吉「ウーロン茶。」

春子「はい。」

勉「水割り。」

功「やってる?」

春子「あ~ いらっしゃい!」

吉田「足立先生?」

功「あ こんばんは。 あ 菅原君。」

菅原「ええ。」

功「せがれが 無断欠勤をしちゃって ホントに申し訳ない。」

菅原「いえいえ あの 原因は ハッキリしてますから。」

功「え そうなの?」

大吉「あれ 聞いてないですか? 失恋したんですよ。」

功「失恋? 情けない。 大の男が 女に振られて 仕事に 穴を開けるとは。 諸君には ホントに ご迷惑を おかけして。」

吉田「先生。」

功「あ! あった。 ハハハハ! あった。 この間 来た時ね 携帯のストラップ落としちゃって。 あった あった。」

菅原「土下座するのかと思った。」

吉田「ですよね。 土下座のタイミングでしたよね 今。」

大吉「わざわざ そのために 来たんですか?」

春子「私が呼んだんです。」

大吉「春ちゃんが?」

春子「あんたたち もう帰って。」

3人「え?」

吉田「ビール 頼んだばっかりだべ。」

春子「ほら これの話するんだから。」

大吉「行くべ。」

吉田「どうも 先生。」

春子「ありがとうございました。 勉さんも 帰って。」

勉「え?」

春子「早く。」

勉「はい。」

春子「ありがとうございました。」

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