連続テレビ小説「あまちゃん」42回「おらのママに歴史あり」

スナック・梨明日

長内「おお 忠兵衛さん! ほらほら! 夏さんの隣に座って。 ほら!」

かつ枝「あれは何だっけ?」

大吉「ちょっと正宗さん。」

黒川「はい?」

大吉「あんだが こないだ入れた歌 何だっけ?」

黒川「ああ『潮騒のメモリー』。」

大吉「んだ んだ。」

<ついに 母が歌を生で聴く機会が やって来た。 アキは 期待に 胸を躍らせていました。>

春子「1番だけね 1番だけ。」

大吉「入った入った!」

長内「いよっ! 待ってました!」

(拍手と歓声)

♬『来てよ その火を 飛び越えて 砂に書いた アイ ミス ユー』

(拍手)

♬『北へ帰るの 誰も会わずに 低気圧に乗って 北へ向かうわ 彼に伝えて 今でも好きだと ジョニーに伝えて 千円返して 潮騒のメモリー 17才は 寄せては 返す 波のように 激しく 来てよ その火を 飛び越えて 砂に書いた アイ ミス ユー 来てよ タクシー捕まえて 波打ち際の マーメイド 早生まれの マーメイド』

(拍手と歓声)

♬『置いていくのね さよならも言わずに 再び会うための 約束もしないで 北へ行くのね ここも北なのに 寒さ こらえて 波止場で待つわ 潮騒のメモリー 私はギター』

<ふだん 不機嫌でガサツな母が この時ばかりは まるで別人に見え アキは ただ その歌声に 身を委ねていました>

♬『来てよ その火を 飛び越えて』

アキ「かっけ~!」

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