連続テレビ小説「あまちゃん」43回「おら、ドキドキがとまんねぇ」

天野家

夏「アキ これも。」

アキ「あ~ かわいい! ガサガサだ。」

夏「お~!」

アキ「出来た~!」

<慌ただしく 2008年が終わろうとしています>

北三陸駅

ユイ「待ちなさいよ!」

種市「びっくりした…。 何してんだ?」

ユイ「こっちのセリフです。 何してたんですか? こんな時間まで。」

種市「友達とゲーセン。」

ユイ「ふん。 いい ご身分ですこと。」

種市「天野だったら まだ学校だ 居残りテストだ。」

ユイ「種市先輩に話があるんです。」

種市「自分(ずぶん)に?」

ユイ「そう 自分に アキちゃんの事 どう思ってるんですか?」

種市「…天野? まあ 頑張ってんなあって思う。」

ユイ「出たよ…。」

種市「え?」

ユイ「頑張るって言葉 大っ嫌いなんです 私。」

種市「何で?」

ユイ「頑張るって事は つまり 報われてないって 意味でしょ? 頑張ってるアキちゃんを見て 先輩は『頑張ってるな』って思うだけ? そんなの 全然報われない! 頑張ってるから どうなの!? 好きなの? 嫌いなの? どっち!?」

種市「いや おめえに関係ねえべな。」

ユイ「…あります! だって うちら JJガールズだもん。 アキちゃんは私と 一連たくおなんです。」

種市「…」

ユイ「どこ見てんの!?」

ヒロシ「一蓮托生だべ。」

ユイ「出たよ 立ち聞き!?」

ヒロシ「ごゆっくり。」

ユイ「アキちゃんは 先輩の事 好きなんです。 それなのに気付いてないふりして『頑張ってるなあ』なんて そんなの残酷だと思う。 失礼します。 何ですか!?」

種市「自分も電車。」

ユイ「やだ。 次のに乗って下さい。」

種市「いや 最終だべ。」

ユイ「どうぞ。」

種市「あっ いや…。」

ユイ「いや… えっ!」

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