ユイ☎『だから無理。」
アキ「え? ええ? 何 言ってんの?」
ユイ☎『おなか痛い! 無理。』
アキ「ちょっと待ってけろ。 出るから。」
春子「え? 何 何? 何 アキ?」
ユイ☎『自身ないの 失敗する。 怖いの。 楽しむ自身がないの。』
アキ「あんなに練習したのに?」
ユイ☎『ごめん。』
アキ「おらだって怖えよ ユイちゃん。 だけど それ以上に楽しみだ。 覚えてる? こないだユイちゃんに 怒られたべ。『思い出作りじゃねえんだから 真剣にやんねば駄目だ』って。」
回想
ユイ「遊びじゃないんだよ! アキちゃんにとっては 青春の1ページっていうか 高校生活の思い出作りなのかもしれないけど 私のとっては スタート地点だし! 大事なチャンスなんだ! 真剣にやってくんないと 困るんだ!」
回想終了
アキ「だがら ユイちゃんの足 引っ張んねえように 頑張るけど。 だけど おらにとっては 大事な思い出だもん。 だって 今日で最後だもん。 いいべ? ユイちゃんと 電車さ乗って 歌いてえもん。 思い出作ったって いいべ?」
ユイ「うん。」
アキ「じゃあ おいでよ。」
ユイ「うん。」
アキ「今どこ? どれぐらいかかる?」
大吉「いた! アキちゃん!」
アキ「え? じぇじぇじぇじぇ!」
ユイ「ごめんね。」
アキ「ユイちゃん!」
アキ「やる気満々じゃん!」
(笑い声)
アキ「行ぐべ!」
大吉「よし!」
(歓声)
池田「来た来た! 来ました! 来ましたよ!」
福田「ご覧下さい! 北鉄のユイちゃん そして 海女のアキちゃんによる 一日限定のスーパーユニット 潮騒のメモリーズが 29分遅れで ただいま ホームに到着しました。」
お座敷列車
(拍手と歓声)
アキ「ミス北鉄の ユイちゃんです!」
(歓声)
「ユイちゃん かわいい!」
ユイ「海女の アキちゃんです!」
「アキちゃん! かわいいね!」
ユイ「2人合わせて…。」
2人「潮騒のメモリーズです!」
(拍手と歓声)
ユイ「それじゃ 出発…。」
一同「進行!」
春子「トシちゃんですよね?」