連続テレビ小説「あまちゃん」99回「おら、悲しみがとまらねぇ」

<覚えたり 忘れたりするうちに おらと しおりちゃん 真奈ちゃん 喜屋武ちゃんは 高校を卒業してしまいました>

真奈「アキちゃん 今日も鈴鹿さんの相手ね?」

アキ「うん。」

しおり「大女優なのに 私生活 さみしいんだな。」

真奈「適当に切り上げてくさ 帰ってこんね?」

しおり「待ってるからね。」

安部「あ~ 来た 来た!」

ヒロシ「あっ アキちゃん!」

アキ「じぇじぇ! ストーブさん! なして?」

安部「前に話した 物産展の担当になったんだと。」

アキ「じぇじぇ! 岩手県の? 大出世だ。」

しおり「誰?」

アキ「足立ヒロシさん ユイちゃんのお兄さん。」

しおり「ああ~!」

アキ「何で ストーブさんかっていう説明は 面倒くせえからしねえ。」

ヒロシ「ミドルネームだ。 足立・ストーブ・ヒロシです。」

しおり「アハハハッ! 何か残念なんだけど。」

真奈「黙ってたら かっこよかとに…。」

安部「それでさ 今がら ウニ丼の試作品 作るんだけど 寮のガスコンロ貸してほしいなと 思って。」

しおり「それって うちらも食べれる?」

安部「もちろん! 感想も聞かせて。」

しおり「よ~し! 食べる ウニ!」

安部「片づけ手伝って。」

しおり「もちろんだよ!」

種市「あ…。」

ヒロシ「あ… 種市君。 えっ? 何してんの?」

種市「自分 転職して ここで 板前の見習いを。」

ヒロシ「聞いてないけど。」

種市「言ってねえがら。」

ヒロシ「近いな…。 えっ? 南部もぐりは? 近いな… どういう事? これ 近っ! ねえ 近すぎるでしょ これ!」

種市「天野! 鈴鹿さんが 様子見てこいって。」

アキ「じゃあ 先に寮さ行ってて。 すぐ帰るがら。」

しおり「頑張れ!」

真奈「頑張って!」

ヒロシ「いや 近すぎますよね!?」

無頼鮨

アキ「お待たせしました。」

鈴鹿「あっ ごめんね。 故郷(くに)から若い衆が出てきてるのに。」

アキ「いえいえ しばらく いるみでえだから。」

鈴鹿「そっか。 天野さんも隅に置けないわね。 三角関係じゃない。 ねえ 種市君。」

鈴鹿「やだ 大将のまねして。」

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