あらすじ
天陽(吉沢亮)に会いに行く途中、吹雪で立往生し、倒れてしまったなつ(広瀬すず)。目を覚ましたなつの目に飛び込んできたのは、狩猟生活を思わせる動物の毛皮や猟銃、木彫りの熊や彫刻だった。人里離れた森の奥で暮らす、阿川弥市郎(中原丈雄)と砂良(北乃きい)親子が、なつを助けていた。見知らぬ人に助けられたと思ったなつだったが、弥市郎と砂良は、あることでなつと接点を持っていたようで…。
37話ネタバレ
道中
回想
泰樹「結婚する気はあるか? 照男が相手なら そういうことは 考えられんか?」
なつ「一度でも思ったら… もう家族には戻れんよ…!」
回想終了
阿川家
(物音)
なつ「ここは どこなんですか?」
弥市郎「砂良が あんたを見つけて助けたんだ。」
なつ「サラ?」
弥市郎「娘だ。」
なつ「あの… ここは おじさんの家ですか?」
弥市郎「ああ 森の奥にある。 あっ 俺は 阿川弥市郎だ。」
なつ「私は 奥原なつといいます。 柴田牧場に住んでます。 あっ 今 何時ですか!?」
砂良「これかい?」
なつ「あ… すいません。 もう夜中なんですね。 早く帰らんと みんなが心配します。」
弥市郎「外は まだ 風が やまん。 この闇夜に動くのは無理だ。」
なつ「したけど…。」
弥市郎「死にたきゃ帰れ。」
なつ「みんなが 私を捜してるかもしれないし…。」
砂良「大丈夫よ。 あんたが 外にいる思ってるんなら 捜す方は とっくに諦めてるさ。」
なつ「えっ?」
砂良「今頃は 死んだと思ってる。 明日の朝 生きて帰ればいいだけよ。」
なつ「そうかもしれん…。 私 友達のところに行こうとしてたんです。 だから 家では 今頃 友達のところにいると 思ってるかもしれません。 そんで その友達は もう 今日は来ないだけだと思ってるかも。 えっ だったら 私 もし死んでても 誰にも気付かれなかったってことですか?」