その場を去る愛
愛「八つ当たり…。 そうですね。 本当に最低でした 私。 でも とにかく 私の推しとの出会いは そういう さんざんな感じだったです。」
「ねえ… 早く来てって。」
「えっ?」
「はい サニサイ。」
「はい どうぞ。」
「すいません。 ハナ もうちょっとしたら 出てこられると思うんですけど。」
瓜田「いいよ。 大丈夫?」
「大丈夫だと思いますけど。」
瓜田「本当 しっかりしてよ。 あんな厄介 もう2度と入れないでよ。」
「もちろんです。」
瓜田「じゃあ… これ ハナに渡しといて 楽しみにしてると思うから。」
「何ですか? これ。」
瓜田「洗濯機。」
「洗濯機?」
瓜田「ハナ 欲しがってたから。 ああ 金 払ってあるから ここに電話して 配送してもらってってこと。」
「あ… いつもすいません。」
花梨「あれ? 小豆さん スマホ替えたの?」
小豆沢「うんにゃ。拾ったんだけど 返しそびれた。」
花梨「もしかして 今日の厄介さんって…。」
小豆沢「…かも。」
花梨「うわ~。 それ 関わんない方がいいよ。 …ってかさ 警察届けた方がよくない?」
花梨「何?」
小豆沢「やっぱ 最強。 花梨かわいい。」
花梨「何 言ってんの。」
小豆沢「やっぱり 結婚しよ。」
花梨「結婚?」
小豆沢「うん。」
花梨「え~ どうしよっかな。」
小豆沢「エヘヘ。」
花梨「エヘヘ。」
愛の自宅
愛「ああ…。」
愛「あれだけ大事だったスマホのことも その時は 何か どうでもいいや っていう気持ちになってました。」