楽屋
ハナ「あの 花梨ちゃん この間の話なんですけど。」
花梨「ごめん。 最低だったよね 私たち。 自分のことばっか言ってさ。 じゃあ 今日もよろしく ハナ。」
ハナ「は… はい。」
ハナ「あ… あの この間の話なんですけど あの…。」
凛怜「ああ 何か 私みたいなのが ここにいることにも 意味があるのかなって。」
ハナ「ん?」
凛怜「もうちょっと いてみるのも 面白いかなって。 じゃあ。」
ハナ「ん…? ん?」
紀子「花梨ちゃんは 小豆さんに カツ~ンと言われたっぽい。」
ハナ「小豆さんに?」
紀子「うん。 ソロになるつもりだって言ったら 幻滅だって。」
ハナ「幻滅。」
回想
花梨「小豆さんは ずっと応援してくれるよね?」
小豆沢「それは ちょっと分かんないかな。」
花梨「え?」
小豆沢「だって あんな くだらない けんか さらして 仲直り一つできないで解散とかさ。 考えてみ? もし 自分の好きなアーティストが そんなこと やらかしたら。 それでも好きでいられる?」
花梨「言うんじゃなかった。 ありがとう。」
詩織「凛ちゃんは…。 これ もらったんだって。」
ハナ「これ…。」
詩織「カッキーが学校に提出した 凛ちゃん論? 何か 凛ちゃんみたいな 存在によって アイドル界が変わっていく? みたいな?」
凛怜「リーダー。」
花梨「ごめん。」
凛怜「私も ごめん。」
ベースメント
「サニサイ! アップア~ップ!」
椎葉「戻りましたね。」
柿崎「凛様 偉い!」
小豆沢「バーロー 偉いのは花梨だろ。」
米原「どした?」
小松「愛さんは?」
(拍手と歓声)
花梨「今日も あなたの小さな太陽になりたい。 私たち…。」
5人「サニーサイドアップです! よろしくお願いしま~す!」
(拍手と歓声)
公園
(携帯の呼び出し音)
愛「もう どうなったの! もう! 椎葉さん 全然 電話出ないし。 もう!」
愛「その後 サニサイは 卵のウェブCMが決まったんですが…。 そのころから 妙なことが起こり始めるんです。」
聖護院「妙なこと?」
愛「はい。」
(携帯の着信)
聖護院「はい。 どうした? うん… 瓜田さんが? 瓜田さんが どうした?」