楽屋
ハナ「2人は サニサイの柱なので けんかされてると 私たちが困るといいますか…。 私たちのためにも なんとか 仲直りしてもらえないかなと思いまして。 お願いします!」
職場
愛「仲直りできたかな~。」
愛「くう…。 私もな…。」
(携帯の通知)
愛「あ…。」
ハナ「✉『今日のライブで 発表することになるかと思いますが』。」
愛「はあ!? ちょっ…。」
ハナ「✉『私たちは 解散することになりました』。」
道中
愛「ど… どういうこと? 何で そんなことになったの?」
ハナ「私 また間違ったみたいです。」
愛「はあ?」
回想
ハナ「お願いします!」
凛怜「…っていうか そんなに熱く言われると 引くっていうか。 何かもう 私 やめた方がいい気がしてきた。」
ハナ「えっ… え?」
凛怜「ぶっちゃけ 私はアイドルって 就活の一ネタくらいしか考えてなくて。 正直 長い間やる仕事じゃないなって 思うし。 その辺の… こう 真剣さとか 思い入れとか。 全然 みんなと違う気がする。 サニサイは そこのリーダー中心に ガッツリ 歌もダンスもできる本格派のアイドル? 目指せばいいんじゃないかな?」
詩織「いや…。 本格派とか言われちゃうと しおも自信ないっていうか…。」
ハナ「私も気持ちしか ないし…。」
紀子「でもさ 本格派だけじゃ愛想もないっていうかさ。 だからこそ応援してくれてる…。」
花梨「一緒にやってたのが おかしいってことか。」
凛怜「そういうことかな。」
ハナ「あ… 私… 私 今のサニサイが好きなんです! この5人なのが いいなって。」
花梨「それはさ ハナが大手に受かんないからでしょ。」
ハナ「え?」
花梨「ハナは ほかに アイドルやれる場所がないから サニサイがなくなると困るから 好きなだけでしょ。」
ハナ「そんなことはない…。」
花梨「じゃあさ 例えば そこから今 大物プロデューサーが歩いてきて『明日から うち来なよ』って言われても 行かないの?」
ハナ「行かないです。」
花梨「『センターだよ』って言われても?」
ハナ「私は サニサイにしかないものがあると 思ってます。」
花梨「何? それって。」
ハナ「そ… それは…。」
回想終了
愛「(ため息)」
ハナ「どうしたんですか?」
愛「いや~ 何か だんだん腹立ってきて。」
ハナ「ごめんなさい。 私 間違えたんですね。」
愛「そんなこと言う花梨ちゃんもさ 答えられないハナもさ 私たちが応援してきてるってことを 何だと思ってるわけ? 私たちはさ 数あるグループの中から サニサイを選んだわけ。」
愛「時間かけて お金かけて『サニサイ 最高』って やってきたわけ。 それをさ それを その本人たちがさ いいとこなしとかさ。 私たちは一体 何を推してきたわけ? みんな 楽屋だよね。 私が サニサイにしかないもの 100個挙げて みんなを説教…。」
ハナ「私が言います!」
愛「言うって 説得できないんでしょ!?」
ハナ「でも 何か… 何か これは 私たちで解決できなきゃ いけないんじゃないかって。 説明できないですけど 何か そう思うから。 その… ここで待ってて下さい!」