愛「それで どうしたらいいか 相談に来たってこと?」
ハナ「はい。 社会人の方は こういう時の さまざまなテクニックを ご存じなのではないかと。」
愛「まあ 普通は こう 距離を置くとかだけど。 あ~ ハナたちはなあ…。」
ハナ「次のライブ あさってですし。」
愛「だよね。 あっ! お酒飲んで話すとか?」
ハナ「未成年なんです。」
愛「あっ そっか。 あっ じゃあ 手打ちとか?」
ハナ「手打ちとは…?」
愛「あの 何かこう 偉い人が出てきて 私の顔に免じて 許してくれませんかね ってやるんだけど。」
ハナ「偉い人…。」
愛「うん。 何か 2人ともさ『この人の言うことだったら聞く』みたいな 何か そう言う人 誰か いたりしない?」
ハナ「ちょっと 紀ちゃんと しおりんにも 聞いてみます。 頼めそうな人 いないか。」
愛「でも 何か意外だな。 いや 何か ハナが先頭立って そういうこと やってるの。」
ハナ「あそこしか 私の居場所ないんで。」
愛「居場所?」
ハナ「私… は…。」
回想
「おはよう。」
愛「ハナ?」
ハナ「私 いじめられてたんです キモいって。」
愛「キモいって? えっ どこが?」
ハナ「笑った顔とか?」
愛「そ… そんなのね やっかみだよ やっかみ! かわいいから。」
ハナ「いや… そんなんじゃないと思います。 きっと 何か 自分が知らないうちに 何か やったのかなって…。
愛「何で?」
ハナ「思うんですけど。 そんな時 アイドルのライブのテレビで見て。 その子は みんなに ペンラ振って 応援してもらってて すごく羨ましくて。 半年くらい スカウトされないなって ウロウロして それで なんとか 今の事務所に拾ってもらえて。 私にとって サニサイって やっと たどりついた 天国みたいなとこなんです。 だから…。」
愛「その話ってささ みんな知ってるの?」
ハナ「いえ…。」
愛「今の話 聞いたらさ みんなも ハナのために サニサイ続けようって なると思うんだけど。 あっ あんまり知られたくない?」
ハナ「あ… はい あんまり おおっぴらには…。」
愛「そうだよね。 ごめん。」
ハナ「あ… でも そういう強い気持ちを持って2人に仲直りしてって 言おうと思います。」