審査会場
「古山 音さん お入り下さい。」
音「はい。 失礼いたします。 古山 音です。 よろしくお願いします。」
喫茶店 バンブー
華「急に お誘いしちゃって すみません。」
渉「あっ… ううん。 今日は ちょうど練習休みだったから。」
恵「は~い お待たせしました~。」
華「ここのコーヒー とってもおいしいんです。」
保「…といっても 豆が手に入りにくくてね まだまだ 昔のようには いれられないんだけど。」
渉「そういうものなんですか。 恥ずかしながら 野球のこと以外 何も分からなくて。」
恵「あら! 野球やってるの?」
渉「甲子園 目指してます。」
恵「おっ!『栄冠は君に輝く』ね。」
渉「はい! 大好きな曲です。」
保「華ちゃん よかったね。 お父さんの曲 みんなに愛されて。」
渉「えっ? お父さんの曲?」
華「父は作曲家なんです。」
渉「えっ 作曲家?」
保「早稲田の応援歌もだよ『紺碧の空』。」
渉「えっ? ぼ… 僕 早稲田の野球部 行きたいんです!」
恵「あっ! じゃあ ミルクセーキも 飲んでほしいわね。 ここのミルクセーキを飲むと 早稲田に合格するっていう 伝説の一品なのよ!」
渉「じゃあ 次は それを飲みに来ます! そうか… 華さんのお父さんは すごい方だったんだね。 お目にかかってみたいな。」
華「うん…。」