連続テレビ小説「エール」107話「ふるさとに響く歌」ネタバレ

福島信夫小学校

明男「あっ 楽譜 教室に忘れた!」

盛田「また 三上か。 隣に見せてもらえ。」

(笑い声)

明男「見せて。」

盛田「失礼しました。」

♬『吾妻の嶺を仰ぎ見し 我等の郷に栄あれ「修身専念」』

盛田「では 校歌を作詞された 村野鉄男先生 よろしくお願いします。」

(拍手)

鉄男「村野鉄男です。 え~ 久しぶりの母校 懐かしいです。 ここに通ってた頃の自分は けんかばっかしてて まあ 学校一の悪童と呼ばれていましたが 本当は けんかより 休み時間に『古今和歌集』を読んだり 詩を書いたりする方が好きな 子どもでした。」

鉄男「学校は… すごく楽しかった。 でも 残念ながら 卒業はできませんでした。 実家の魚屋が借金抱えて 夜逃げしたんです。 そのあとも… もう いろいろあって… 家族とは 離れ離れになりました。 すさんだ家に生まれて 貧乏で 孤独で 苦労ばっかししてて…。 自分の境遇を恨んだ時もあったけど…。」

鉄男「そんな くじけそうな気持ちを 支えてくれたのは ここの学校で出会った人たちでした。 恩師の藤堂先生は 夢を諦めんなって 背中を押して下さった。 それから… 古山裕一 佐藤久志。 彼らは 大人になった今でも よき友人 よき仕事仲間として いつも 力づけてくれる。」

鉄男「子どもの頃の自分に会えんなら言ってやりてえ。 大丈夫だ。 おめえ… おめえ なかなか悪くねえ人生 送れっぞって。 たとえ… 今 つらくても 未来は変えられます。 皆さんも  人との縁を大切に 自分の道を切り開いていって下さい。 聞いてくれて ありがとうございます。」

(拍手)

校庭

鉄男「来てよかったよ。 ありがとな 裕一。」

裕一「ううん。」

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