喜多一
大河原「これは一流の職人の手によるものでして、これはもう予想では、とてもじゃないけど」
客「高いわー、またにしときます」
大河原「いやいや、そこはちゃんと勉強させて頂いて」
客「またに」
大河原「そうですか、はいお帰りだよ」
桑田「売れませんねー」
大河原「いくら好景気だからつって、いい絹揃えすぎなんだよ」
桑田「どんぶり勘定だからなー旦那さんは」
大河原「先代とはえらい違いだな」
米屋の前でたむろす三郎と善治
善治「早く!」
三郎「もっとか?」
三郎「おー、お帰り!」
善治「ぼっちゃん、明日がんばってね」
善治「じゃあ旦那、おらはこの辺で」
善治「ああ」
裕一「魚治さん、良い人だね」
三郎「ああ、魚今一つだが、話しは面白れー、だが親父に比べて息子はなー
裕一「魚治さん子供居んの?」
三郎「知らねーのか?乃木大将ってあだ名のアレだ」
回想
鉄男「悔しい事を笑ってごまかすな!このズグダレが!」
回想終了
三郎「よーし良い事聞いた!きょうは特訓すっぞ!」
あの気の良いおじさんと乃木大将が親子、少し以外な感じがしました。
特訓中の古山家
三郎「早く走るには手を動かすんだ、浩二に負けてんじゃねーか!もっと早く」
足を痛めている様子の裕一
三郎「どうした?」
裕一「いや、なんも」
運動会当日
当時の運動会は町をあげてのイベントでした
教師「乃木大将の1人舞台ですな」
藤堂「え?」
教師「村野鉄男ですよ。学校1の悪童です」
教師「続いての競技は4年生によると競争です」
三郎「そろそろ裕一が」
まさ「そうよ、はい、応援しましょう」
三郎「おお」
徒競走が始まる
藤堂がハーモニカ部の作戦会議をしている
藤堂「西洋では競技と競技の間に音楽とか演奏するんだ!ハーモニカ部ここにありって驚かせてやろう!」
部員「興味持ってもらって部員増えっといいですね」
裕一が走る番になる
コケる裕一
笑いものになる裕一
その時でした
ハーモニカの音色が流れる
ハーモニカの音色を聞いて立ち上がる裕一
さっきまで笑っていた観客も裕一を応援している
藤堂「よく頑張ったな!」
それは生まれて初めて聞く自分に向けられたエールでした