連続テレビ小説「エール」73話「先生のうた」ネタバレ

馬政課

武田「話になりませんな。 あなたは 根本が理解できていない。 軍馬への関心を高めることも 国民の戦意高揚の1つです。 もう結構です。 この仕事は別の作詞家に頼みます。」

裕一「いや ちょっと待って下さい 武田さん。 あの…。」

鉄男「分かりました。 悪がったな。」

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裕一「大将…。 ちょっと 大将…。 ちょっと… ねえ ちょっと 大将!」

出ていく鉄男

武田「6回直して あれじゃあ もう どうしようもない。 古山さん ほかにどなたか よい作詞家を紹介してもらえませんか?」

裕一「すいません…。 彼が書かせてもらえないなら… 僕も やめます。」

武田「はあ?」

裕一「すいません! 失礼します!」

智彦「あっ…。」

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関内家(吟)

智彦「古山さんに辞退されるのは困る! 考え直してもらうよう お前から音さんに話してくれ。」

吟「そんなに裕一さんにこだわらなくても。 作曲家なら ほかにも…。」

智彦「そういうわけにはいかないんだ! 古山さんを推薦した 俺の立場はどうなる!? はあ…。 とにかく頼んだぞ。」

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喫茶店 バンブー

音「ごめん お姉ちゃん。 裕一さんの仕事に 私が口挟むことはできんって。」

吟「そこをなんとかしてって 頼んどるんでしょう。」

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音「裕一さん言っとったの。」

回想

裕一「『暁に祈る』はもともと三羽ガラスで やらせてもらう約束で始めた仕事だから。 大将がいないんじゃ意味がない。」

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回想終了

音「そういうことだから 悪いけど…。」

吟「だから あんたから うまいこと説得してよ。」

音「お義兄さんと裕一さんが 直接 話し合えばいいでしょう?」

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吟「自分は関わりたくないってこと?」

音「そういうことじゃなくて。」

吟「(ため息)みんな 自分のことばっかよね。 あんたは婦人会にも行かんし。」

音「それ 今 関係ないじゃんか。」

吟「あんたも少しは お国のためになること したらどう? こんなご時世に音楽教室なんて 何の役にも立たんでしょう。」

音「そうでもないよ。 うちの教室の子どもたち 合奏するうちに みんな仲よくなって すごく いい顔するようになった。 こういう時代だからこそ 音楽が必要なんだよ。」

吟「もういい。 帰る。(お金を置く) ごちそうさまでした。」

小山田の屋敷

小山田「馬政課が?」

松田「はい。 『暁に祈る』の作曲を 古山裕一に発注したそうです。 もっとも… 最近 何やら もめているようですが。」

小山田「彼は まだ経験が浅いからな。」

松田「古山氏は少し 調子に乗っているんじゃないですかね? 彼のような若造が作った曲より 私は小山田先生の作る愛国歌曲の方に共感しますがね。」

小山田「それはそれは 光栄です。」

松田「小山田先生には 今後も いろいろと 軍部へのご協力を お願いすることになるかと。」

小山田「もちろんです。 私自らの音楽人生を この日本国にささげる覚悟です!」

松田「よろしくお願いします!」

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古山家

智彦「もう一度だけ 村野さんの歌詞を 拝見するとのことです。 彼が一緒なら 古山さん 曲 書いて頂けるんですよね?」

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裕一「…そういうお約束でしたので。」

智彦「来週中に新しい歌詞を 持ってきてほしいとのことです。」

裕一「あっ… ちょっと あの 本人に聞いてから…。」

智彦「あなたに書いて頂かないと困るんです! お願いします。」

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