連続テレビ小説「エール」74話「先生のうた」ネタバレ

裕一と昌子と憲太

裕一「出征? 先生が どうして?」

昌子「実は あの人 予備役将校なのよ。」

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裕一「戦地に行かれるんですか?」

昌子「恐らく そうだろうって。 だから あの人 今日をすごく楽しみにしてたの。 ありがとね 裕一君。」

裕一「いや… いやいや。」

藤堂と鉄男

藤堂「俺さ… 『福島行進曲』 好きなんだよ。」

鉄男「ありがとうございます。」

藤堂「あれって たった1人のことを思って 自分の気持ちをつづった歌だろ?」

鉄男「はい そうです。」

藤堂「誰か1人に向けて書かれた曲って 不思議と 多くの人の心に刺さるもんだよな。」

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鉄男「ああ…。」

藤堂「今度は… 俺のことを思って 書いてみてくれないか? 実は… 出征することになったんだ。」

鉄男「えっ?」

藤堂「うちの父は軍人でね 若い時には反発していたが 自分も親になってみて 親父の気持ちが分かるようになった。 お国のために 立派に役目を果たしてくるよ。 歌って心の支えになるだろ? 誰にでも 自分にとって大切な曲があるもんだ。」

鉄男「はい。」

藤堂「もし 村野と古山が作った曲と 共に行けたら こんなに心強いことはない。」

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古山家 宴会

久志「はい。 お母さん… お母さんの煮物 最高でした。 あのおだしの風味が 1流の料亭にも負けない品があります。」

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まさ「そうかしら? 適当なんだけど。」

昌子「アハハ…。 久志君って 子どもの時から こんなだったの?」

藤堂「ああ。 こんなだったね。」

久志「『こんなだったね』って何ですか。」

藤堂「あっ その つまり… 独自の世界を持ってたってことだ。」

裕一「フフフ…。」

藤堂「古山は 気弱なとこもあるけど 根っこは頑固で 思い込んだら一直線。」

まさ「さすが先生! よく見てらっしゃるわ。」

藤堂「村野は 学校一のガキ大将だった。」

昌子「分かる。 けんか強そう。」

藤堂「でも本当は すごく繊細でな…。 みんなとは 楽しい思い出ばっかりだ。 本当に幸せな教師生活だったよ。」

久志「フッ… いや そんな先生やめるみたいな 言い方しないで下さいよ。 ねえ?」

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就寝タイム

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久志「先生ほど 教師が向いてる人はいないのにね。」

裕一「先生には いろんなこと教えてもらった。」

鉄男「ああ…。」

久志「僕は… 歌う楽しさを教わった。」

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鉄男「俺は 詩 諦めんなって 背中推してもらった。」

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裕一「僕は 得意なもんを見つけてもらった。」

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75話へ

古山兄弟が仲よくしているのを見て和みました(^.^)

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