喫茶店 竹
音「姉とは ずっと一緒だったし 何でも分かってるつもりで いたんですけど… 知らない顔もあるんですね。」
恵「うん…。」
保「まっ これでも食べて元気出してよ。 これはね 米ぬかのチョコレート。」
音「米ぬか!」
恵「フフッ 米ぬかって時点で チョコじゃないけど。」
保「はい…。 さあ。」
恵「うん。」
保「どう?」
音「う~ん…。」
保「う~ん… もうちょっと研究してみるわ。」
恵「フフッ。 あっ! 音さんって三姉妹だったっけ? 妹さんもいたわよね?」
保「小説で賞を取った子だよね。 えっと… 梅ちゃん?」
恵「ああ… 妹2人が音楽や文学の道で 活躍してるとなると 複雑なのも分かる気がするな。」
保「ふだんは隠していた感情が あらわになってしまう。 これも戦争か。」
音「う~ん…。」
保「お水ね? うん。 お水 持ってきます。」
関内家(吟)
智彦「世話になった。」
吟「行ってらっしゃいませ。 どうぞ ご無事で。」
智彦「軍人の妻は 無事など願うな。」