連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第115話「妖怪いそがし」

小学校

藍子「嫌になっちゃうな…。」

砂田智美「藍子ちゃ~ん! 『げた箱の前で待ってて』って 言ったじゃん。」

藍子「ごめん… ぼんやりしてた。」

砂田「まだ気にしてるの? さっきの事。」

藍子「うん…。」

回想

畑野「みんなの連絡先を 書いた名簿です。 自分のところが間違ってないか よく確認してくださいね。」

藍子「あ…。」

男子1「あれ~ 村井の 父ちゃんって 漫画家なのか?」

子供達「え~?! 嘘でしょう。」

女子1「何 描いてる人?」

男子2「野球漫画? ギャグ漫画?」

藍子「ええと…。」

女子2「村井 茂?」

女子3「聞いた事 ないね。」

藍子「そんなに有名じゃないから…。」

畑野「はい みんな静かに!」

回想終了

藍子「水木しげるって バレたら困るな。」

砂田「何で? 私なら自慢しちゃうけど。 『うちのお父さん 『鬼太郎』描いてるんだよ』って。」

藍子「いい事ないよ。 小さい時 『ゲゲゲの娘』って からかわれて すごく嫌だった。」

砂田「藍子ちゃん 友達 絶対 家に呼ばないものね。」

藍子「うちに 来られたら バレちゃうから…。 今からでも 会社員に 変えてもらえないかなあ。」

砂田「どうせ みんな すぐに忘れるよ。」

藍子「うん…。 村井 茂なら 誰だか 分かんないよね…。」

水木家

玄関

藍子「ただいま~。」

男子1「あ 入ってったぞ…。」

男子2「あれが漫画家の家かあ。」

男子3「あそこ 看板かかってるぞ。」

男子1「水木プロダクション?」

(ドアの開く音)

子供達「うわ~!」

編集者2「うわ~ ビックリした~。 あれ? 君達 『ゲゲゲの鬼太郎』のファン? あ そう。 あのね 水木先生 今日 忙しいから あの サインもらうなら また 今度にしなね ね! よし!」

男子1「『ゲゲゲの鬼太郎』?」

男子3「水木先生?」

子供達「あ~ 水木しげるだ!」

台所

藍子「ただいま。」

布美枝「あ お帰り。 戸棚の中に ドーナツ入っとるよ。」

藍子「うん… あのさ。」

布美枝「ん?」

藍子「今日 学級名簿 もらったんだけど…。」

布美枝「うん。」

藍子「仕事 漫画家って 書いたんだね…。」

布美枝「ん?」

絹代「布美枝さん お~かね?」

布美枝「はい?」

絹代「しげさん また 寝とらんのだって?」

布美枝「締め切りが立て込んどるようで。」

絹代「なんぼなんでも働きすぎだわ!」

修平「そげな事 光男に言え。 あれが マネージャーだ。」

絹代「せめて滋養のつくもんを とらんと。 これ しげさんに 食べさせなさい!」

布美枝「また うなぎですか…。」

絹代「はい 700円! ほっ!」

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