連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第115話「妖怪いそがし」

茂「(あくび) ああ もう2日も ろくに寝とらんなあ…。」

(猫の鳴き声)

茂「はあ…。 あ… 猫は のんきで ええなあ。 お~い 猫。 お前 働かんで ええのか? アハハハハハ! いいご身分だねえ。」

猫「のんびりやりゃ いいのさ。」

茂「ん?」

猫「毎日 締め切りに追われて ご苦労さんだねえ!」

茂「毎日どころか 今日は 朝昼晩と 締め切りが3回もある。」

猫「『無為に過ごす』って 壁に貼ってあるじゃないか。」

茂「だら。 ほんとに ダラダラしとったら 飯が食えんわ。 家族に アシスタント 1個分隊を養わねばならんのだ。」

猫「はは~ん。」

茂「何だ?」

猫「先生 『妖怪いそがし』に 取りつかれたね。」

茂「妖怪 いそがし?」

(戸を叩く音)

編集者2「先生 そろそろ お願いします。」

茂「ああ。」

(猫の鳴き声)

茂「はあ 猫なんぞの相手を しとる場合じゃなかった。 よっし!」

(ペンを走らせる音)

仕事部屋

喜子「スガちゃん 遊ぼう。」

菅井「わっ びっくりした…。 今 仕事中!」

喜子「ねえねえ 漫画 見せてよ。」

菅井「後でね。」

中野「相沢さん。」

相沢「はい。」

中野「ここの指定は…。」

相沢「ここは ナワカケって事ですね。 お願いします。」

菅井「何で 相沢君に聞くのかな。 一番の古株 僕なのに。」

編集者2「あ 相沢さん ちょっと いいですか?」

相沢「はい。」

編集者2「このネームなんですが これですね。」

菅井「それ 僕 見ますよ! お~っ!」

一同「あ~!」

茂「何しとるんだ この忙しい時に…。」

夫婦の寝室

布美枝「出来た! 上出来 上出来。」

(喜子の泣き声)

布美枝「あら?」

喜子「お父ちゃんに どなられたあ…!」

布美枝「『今日は 仕事部屋に行ったら いけん』って 言ったでしょう。」

喜子「だって…。」

布美枝「ほら。」

喜子「わあ…!」

布美枝「ほら 新しいチャンチャンコ!」

喜子「鬼太郎 かっこいいね。

布美枝「うん はい。」

<次女の喜子は5歳 幼稚園の年長さんになりました>

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