客間
布美枝「お母さん 指が痛いのに こげに 丁寧に縫って。 お母さんの言っとったとおりだわ。 笑顔しか思い出せん。 メソメソしとったら 貴司が悲しむわ。 うん!」
子供部屋
喜子「ねえねえ お姉ちゃん!」
藍子「何?」
喜子「死んでしまったって どういう事かな?」
藍子「う~ん…。 え~っと それはね…。 もう 会えないって事だよ。」
喜子「会えないのか…。」
布美枝「おばあちゃんから プレゼント 預かってきたよ!」
喜子「もしも~し! もしもし! 貴司叔父ちゃんですか? 鬼太郎のおうち ありがとう! みんな待ってるから 遊びにきてね! もしも~し! 叔父ちゃん?」
貴司✉『あれから もう半年近くが 過ぎようとしていますが その後 いかが お過ごしでしょうか? 喜子に頼まれた 鬼太郎の家を 作りました。 喜子が気に入ってくれたら うれしいです。 こちらは 仕事も やっと 軌道に乗り 先週は 満智子や 子供やちと一緒に 皆生温泉に一泊しました。 いつか 家族全員で そちらに 遊びに行きたいと 思います。』
<それから 数日が過ぎて…>
玄関前
布美枝「ああ もう。メソメソしとったら いけん!」
(小鳥の鳴き声)
布美枝「あ! こっちに出てくるんだ!」
<久しぶりに 心が明るくなる うれしい便りが届いたのです>