連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第131話「おかあちゃんの家出」

回想

ミヤコ「東京の家 そげん立派に なっちょ~かね?」

貴司「仕事部屋も 大きくなったし 漫画の手伝いする人が ようけおったわ。」

邦子「売れっ子になられて よかったですね。」

貴司「もう 押しも押されん 人気漫画家だわ。 フフフ! あ! これ 子供やちに。」

邦子「だんだん!」

ミヤコ「大丈夫かいね。」

貴司「ん?」

ミヤコ「家の中に 四六時中 よその人がおったら 気が休まらんだろうに。」

貴司「う~ん!」

ミヤコ「境港のお父さん達も 一緒に おられ~し 布美枝 苦労しちょ~だないだらか?」

貴司「まあな…。 ハハハハ! けど 姉ちゃんは 頑張っとるぞ! 村井さんの事 しっかり 支えとる。 何も心配はいらんよ。」

ミヤコ「ほんなら ええけど。」

貴司「うん。 俺も 頑張らんとなあ! 姉ちゃんやち見てたら まだまだ これからだいう気してきたわ。 負けておられんな! ハハハハ!」

回想終了

ミヤコ「あ母さん 思い出しとった。 貴司のちいちゃい時から ず~っと。 何を思い出しても 笑ってる顔しか 思い浮かばんのだわ。 あの子は 子供の時から いっつも にこにこしとって。 (泣き声) 泣いとったら 貴司が 悲しがるね。」

ミヤコ「お母さん 貴司の笑ってる顔が 好きだけん。 貴司に 悲しい顔さしたくないけん。 もう 泣かん事にした。 ああ! あんたも 元気出しなさいね!」

布美枝「はい!」

飯田酒店

暁子「私達 そろそろ。」

源兵衛「おう! 遠いとこ ご苦労だったな。 お母さんの事は 心配するな わしが おるけん。」

2人「はい!」

源兵衛「お前やちも 体に気をつけて しっかりやれよ!」

2人「はい!」

水木家

(犬のほえる声)

玄関

布美枝「ただいま!」

藍子 喜子「おかえり!」

藍子「疲れた? これ 持ってあげるよ。」

喜子「大変だったね。」

布美枝「ありがとう! あんた達の顔 見たら 元気が出てきたわ。」

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