連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第140話「人生は活動写真のように」

客間

(小鳥の鳴き声)

布美枝「お父さん?」

修平「布美枝さん 今月の歌舞伎座は 何が かかっとるかね?」

布美枝「え?」

修平「来週あたり 出かけてみるか。」

布美枝「はい。」

修平「う! う~! う! うっ!」

すずらん商店街

修平「おっ イチゴか!」

果物屋「新鮮ですよ 朝摘みイチゴ。」

修平「人も果物も新鮮が一番だわ。 ハハハハ!」

靖代「おじいちゃん!」

修平「これは これは!」

徳子「どうしたの? おめかしして!」

修平「銀座で芝居を見てきた帰りですわ。」

和枝「あら! 何だか いいにおいがする。」

靖代「ほんとだ! ほんとだ おじいちゃん いい香りする。」

修平「紳士のたしなみですわ。 では!」

徳子「今日は しゃきっとしてたね。」

和枝「この前とは 別人みたい。」

水木家

両親の部屋

絹代「あら! いつの間にか 減っちょ~わ。」

純喫茶・再会

修平「『不義になって 貸して下され』。」

亀田「おっと 不義ときたか。 それって 色っぽい芝居ですか?」

修平「近松門左衛門 『女殺油地獄』ですわ。」

亀田「『女殺油…』。 きゃ~!」

修平「ハハハ!」

マスター「はい お待たせ ホットコーラです。」

修平「いや~ せっかく ええ芝居見ても うちに帰って あのガミガミ声 聞かされては 気分が 台なしですけんな。 ちょっこし 寄り道。」

亀田「ハハハハ。 おじいちゃん 何かいい事でもあったんですか?」

修平「え?」

亀田「若返ったように見えますよ。」

修平「そうですかな?」

マスター「いい滋養強壮剤でも 手に入れたんですか?」

修平「いやいや 天然自然に 生きとるだけですよ。 ただ…。 何だか 死なないような気がしてきましたわ。」

亀田 マスター「えっ?」

修平「ハハハハハ! いや ハハハ!」

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