連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第153話「ありがとう」

台所

布美枝「お世話になっとるのは 私達の方ですよね。」

茂「ん?」

布美枝「菅井さん。 いい時も 悪い時も お父ちゃんの 仕事 手伝ってくれて。 アシスタントさんや 編集さん… お父ちゃんの漫画には 大勢の人達が 力を貸してくれとるんですね。」

茂「うん…。 なあ。」

布美枝「はい。」

茂「パーティー 開くか…。」

布美枝「え?」

茂「プロダクション設立 20周年の記念に。」

布美枝「パーティーですか…?」

茂「うん。 今 お前が言ったろう。」

布美枝「私が 何か…?」

茂「『大勢の人達が 力 貸してくれとる』と。」

布美枝「ええ…。」

茂「俺は 一個分隊を率いとる。 俺の代わりは おらん。 分隊の命運は 俺に かかっとるんだ。」

布美枝「はい。 そげですね。」

茂「けどな… スガちゃんの代わりも やっぱり おらんのだ。 アシスタントや 編集の人達 誰が欠けても ここまで やってこられんだったかもしれん。 だけん これまで世話になった人達 呼んで 謝恩会 開くのが 20周年の記念に ふさわしいと思うんだがな。」

布美枝「20周年謝恩パーティーか。 ええですね! けど 何人 呼べるでしょうかね。 ここを片づけたとしても 30人くらい… 40人は いけますかね。」

茂「こげな狭いとこに 人を詰め込んで どげする。」

布美枝「どこで やるんですか?」

茂「ホテルの宴会場だ。 大勢 招待するぞ! よし 早速 光男と相談だ。 光男光男!」

布美枝「張り切っとるなあ お父ちゃん…。」

<20周年謝恩パーティーの計画は こうして 実現に向けて 動きだしました>

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