連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第32話「アシスタント一年生」

客「こんばんは! 俺が好きなのある?」

美智子「そっち 見て!」

客「は~い!」

真弓「おばさん 着てくものは 何がいいと思う?」

美智子「そうね おめかしして行かなきゃね!」

布美枝「町のお母さんみたいだ。」

<夕暮れの町に浮かび上がる こみち書房の明かりは 何だか とても温かく 懐かしく見えました>

水木家

居間

茂「ほう! 『鬼太郎』の読者が おったか?」

布美枝「はい 若い工員さんでした。」

茂「なかなか趣味がええな その男。 ま 少数派かもしれんけどな ハハハ。」

布美枝「子供だけのものじゃないんですね。」

茂「え?」

布美枝「私 漫画って 子供だけが 読むものだと 思っとったんです。 けど 工員さんも 学生さんも 漫画を借りに来るんですよ。」

茂「うん。 漫画を 子供のおもちゃ みたいに言う人も おるけどな。 俺は そうは思っとらん。 面白いもんに 子供も大人もないけん。」

布美枝「はい。」

茂「しかし 問題は イタチだぞ!」

布美枝「『福の神が来ると伝えてくれ』って 言われとりましたが。」

茂「何が福の神だ 貧乏神に決まっとるわ。」

布美枝「貧乏神?」

茂「何か たくらんでおるな。 つけ込まれんように 気を引き締めていかんと。」

布美枝「はい。」

茂「飯くれ!」

<そして その翌日>

玄関前

浦木「どうだ! 立派なもんだろう?」

茂「何じゃ そりゃ?」

浦木「今日から この家を『少年戦記の会』本部に定める!」

茂「え?」

浦木「これで がっぽり もうかるぞ!」

<予告どおりに現れた浦木は とても 福の神には見えない 怪しい笑いを浮かべたのです>

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