連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第3話「ふるさとは安来」

飯田呉服店

源兵衛「ああ お師匠さん。 お針の稽古は 終わりましたかね?」

「え?」

飯田家

居間

源兵衛「ユキエは どこへ行った?」

ミヤコ「裁縫でな~ですか?」

源兵衛「そこで お針のお師匠さんに 会ったわ。 今日は休みでねか。」

ミヤコ「あらら~。」

回想

ユキエ「お父さんには 内緒にしといて。 約束だよ!」

回想終了

源兵衛「あの おてんばが! 親に しら~っと嘘ついて。」

ユキエ「ただいま! ただいま戻りました。」

玄関

源兵衛「どこへ行っちょった? 裁縫は休みでねか。 どこ ほっつき歩いちょった?」

ユキエ「あの… え~っと。 ごめんなさい! 裁縫 お休みなの 忘れてました でも せっかく家を出たけん ちょっと出かけようと思って町まで。」

源兵衛「町に何しに行った?」

ユキエ「買い物とか… ほら。 フミちゃんのリボン。 前から 頼まれちょったけん。」

布美枝「え…?」

源兵衛「だらず! 裁縫がないなら 戻って 家の手伝いせい! 町 行くなら行くで ちゃんと親に言ってから行け!」

ユキエ「すみません。」

源兵衛「もうええ! 飯にしぇ。」

ミヤコ「あんたは もう…。」

ユキエ「失敗。」

縁側

ミヤコ「後で よく言って聞かせますけん。」

源兵衛「誰かと 一緒だったかいな。」

ミヤコ「え…?」

源兵衛「早こと 嫁に出した方が ええかもしれんな。」

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