連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第41話「消えた紙芝居」

水木家

玄関前

(布美枝と音松の談笑)

回想

浦木「借金の山で 身動き取れなくなった音松が 東京の知り合いを回って 借金を申し来んで歩いとる。」

回想終了

居間

茂「ただいま!」

2人「お帰りなさい!」

布美枝「遅かったですね。」

茂「うん。 おう! カレーのにおい。」

布美枝「すぐ 温めますね。 今 『河童の三平』の話 聞いとったんですよ。」

茂「『河童の三平』か…。」

音松「そうそう。」

茂「あれも 長編で 80巻くらいは 描いたかなあ。」

音松「人間の子供と河童の子供が 仲よくなる ユーモラスで いい話でした。」

茂「あれは 自分の子供の頃の事を 織り交ぜて描いとったですからな。」

布美枝「そういえば 裏の川に 河童が 住んでるって 言っとりましたね」

茂「ああ 昔から 河童に縁があるんだ。」

布美枝「河童の紙芝居か… どんなだったのかなあ?」

茂「あ ちょっと 待っとれよ。 ほれ!」

布美枝「うわ! かわいい!」

音松「いや~ 懐かしいなあ! これやると 子供達 喜んで キャッキャッと 笑うんですよねえ。 もう一度 こんなのやりたいなあ。 水木さん あの… 実は ちょっと お願いがありまして。」

茂「はい。」

音松「その…少々…。」

茂「はい。」

音松「少々…。 しょうゆをかけると おいしんですよね? カレーは。 ハハハ!」

布美枝「あ! しょうゆですね はい すんません 気づかんで。」

2階

音松「(ため息) 明日には なんとか頼まんと どうにもならんなあ。」

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