連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第58話「こんにちは赤ちゃん」

布美枝「不動産屋さんに出かけとります。 家の月賦の事で呼ばれて。 ああ 何だろう 急に…。」

はるこ「じゃあ これ 先生に 渡しておいて下さい。」

布美枝「あっ! はるこさんの本? また 新しいの出たんですか?」

はるこ「はい。」

布美枝「もう 5冊目?」

はるこ「お陰さまで 次の注文も頂きました。」

布美枝「すごいなあ。 貸本漫画は 景気が悪いっていうのに。」

はるこ「少女漫画は まだ いい方みたいで。 でも これでいいのかな? 悲劇のバレリーナとか 出生の秘密とか 私 どっかで見た事あるような 漫画ばっかり描いてるんです。 自分にしか描けない漫画って 何なんだろう…。 私 水木先生が 理想なんです。」

布美枝「うちの人が?」

はるこ「はい! 先生の漫画って とっても独創的でしょ。 私も 先生みたいに 個性的な漫画家になりたくて。」

布美枝「個性的は ええですけど 貧乏しますよ。」

はるこ「あ… そうですね。」

布美枝「私は 漫画の事は よう分かりません。 うちの人が戻ってきたら 相談してみて下さい。」

はるこ「はい。 あっ でも 私 そろそろ行かないと。 これから 仕事の打ち合わせなんです。 浦木さんと。」

布美枝「そう 仕事の。 ん? 浦木さんて… あの?」

はるこ「はい。 先生のお友達の浦木さん。」

布美枝「ああ。」

はるこ「前に こちらで一度 お目にかかったでしょう。 あれから 時々 お仕事をくれるんです。 小さな挿絵や何か。 ちょっとした お仕事ですけど。」

布美枝「あら まあ。」

純喫茶・再会

浦木「そろそろ 來る頃かな? あ~ ちょっと。 それそれ それ出して。 そうそうそう。 こう。 う~ん。 はい。」

亀田「誰? あの人。」

マスター「さあ。 もう1時間も 立ったり 座ったり そわそわしてんですよ。」

亀田「へえ~。 あっ 臭い!」

はるこ「すいません。 お待たせしました?」

浦木「いえ 僕も 今 来たところです。」

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