連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第5話「ふるさとは安来」

居間

(戸の開く音)

(足音)

ミヤコ「自転車で行ったようです。 私 輝子のとこまで ひとっ走り 行ってきます。」

源兵衛「もうええ 朝になってからにしぇ!」

ミヤコ「はい。」

源兵衛「余計な事をしおって。」

布美枝「ごめんなさい。」

源兵衛「自分が何したか 分かっとるのか?」

布美枝「けど ユキ姉ちゃん すぐに戻ると言っとったけん。」

源兵衛「何っ?」

布美枝「このままだったら お父さんと姉ちゃん ずっと仲直りできんと思って。 ちっと時間を置きたいって 姉ちゃん言っとったの。 気持ちも変わるかもしれんし。」

源兵衛「お前に 何が分かる! 子供のくせに いらん事 言うな! お前まで わしを裏切るとは 思わんかった。」

布美枝「お父さん 私…。」

源兵衛「もうええ!」

ミヤコ「お父さん。 ちょっと お父さん!」

登志「いいから もう寝なさい。 布美枝。」

布美枝「戻ってくるよね?」

登志「ん?」

布美枝「このままになったりせんよね? 姉ちゃん すぐ帰ってくるよね?」

<けれど 次の日も その次の日も ユキエは 戻ってきませんでした。 無理に連れ戻して 何かあっては 困るからと しばらくの間 安来の輝子叔母に 預ける事になったのです>

2階

布美枝「私 いらん事したのかな?」

飯田呉服店

玄関前

布美枝「こんちには。」

「こんにちは。」

(雨音)

信夫「ごめんください。 飯田さんのお宅かね?」

布美枝「あ この間の卵の人。」

回想

布美枝「どげしよう! 大事な卵。」

信夫「これ 持ってけ。 ほれ!」

回想終了

信夫「わし 安田の横山ちゅうもんです。」

布美枝「横山さん?」

信夫「ちと 挨拶に寄ったんだけども。」

布美枝「もしかして ユキ姉ちゃんのお見合いの?」

信夫「あれ わ~は この前の? ユキエさんの妹か? へえ~ こげな偶然 あるんだなあ!」

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