連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第60話「こんにちは赤ちゃん」

2階

布美枝「朝まで お仕事 ご苦労さまです。」

茂「病院か?」

布美枝「定期健診です。」

茂「気をつけて行けよ。」

布美枝「はい。」

玄関前

茂「おい。」

布美枝「ああ どげしました?」

茂「今日は 送っていくわ。」

布美枝「ええですよ。 寝てて下さい。 さっきまで お仕事しとったんですから。」

茂「いや もう 目が覚めた。 一緒に行こう。」

布美枝「そげですか? 変ですねえ 今日に限って。」

茂「朝の散歩だ。 おい! よそ見せんで 歩け。 転んだらいかん。」

布美枝「大丈夫ですよ。 おはようございます。」

母親「おはようございます。」

子供「メリークリスマス!」

布美枝「ああ ありがとう!」

茂「ああ 今日は クリスマスか。」

布美枝「デコレーションケーキは 無理ですけど 帰ったら ホットケーキ焼きましょうか。」

茂「おお ええな。」

高橋産院

待合所

看護師「こんにちは。」

妊婦「こんにちは。」

看護師「ここで お待ち下さい。」

妊婦「すみません。」

(妊婦達の話し声)

入口

茂「とても あの中には おれんなあ。」

布美枝「あ ここにおった。 大変な事になりました。」

茂「どげした?!」

布美枝「今日にも 産まれるかもしれません。」

茂「予定日は 年明けじゃなかったか?」

布美枝「そのはずだったんですけど 『このまま入院しなさい』って。」

分娩室

茂「おい どげだ?」

布美枝「『夜には 産まれるかもしれん』って お医者さんが。」

茂「そうか…。」

布美枝「あなたは 家に戻って 仕事して下さい。」

茂「ああ。」

布美枝「入院の荷物 まとめてあるんです。 2階の押し入れに 風呂敷に包んで 入れてあります。」

茂「ああ。」

布美枝「すみませんけど 赤羽の姉に連絡して 荷物 持ってきてもらって下さい。」

茂「うん。 分かった。」

布美枝「あ 痛っ いたたたた…。」

茂「おい 大丈夫か?」

布美枝「はい。 まだまだですけん。 あっ!」

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