連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第7話「ご縁の糸」

にしきや

チヨ子「ちょっとの間に お客さんが5人。 繁盛しとるねえ!」

布美枝「うん。」

チヨ子「あの人が お姑さんかな?」

布美枝「もう 帰ろう?」

チヨ子「あ! 奥から誰か出てきた!」

若主人「どうぞ。 ゆっくりしてって下さいね。」

チヨ子「あれが 跡取り息子でないの? ちょっこし 見てくる。」

布美枝「あ チヨちゃん!」

チヨ子「こんにちは~!」

若主人「いらっしゃいませ。」

布美枝「あの人か…。」

若主人「80円になります。」

チヨ子「あ はい…。 あら? 財布がないわ。 ここに入れたはずなんですっけど。 どげしたかなあ? はあ すんません お菓子 きれいに包んで頂いたのに。」

若主人「いや それは構わんですけどね 落としなさったかね?」

チヨ子「あ… ええ。 ええ。」

若主人「その辺り 見てみましょうかね?」

チヨ子「ああ 思い出しましたけん! 学校! 洋裁学校の教室に 忘れたんです。 すんません お菓子は また今度!」

チヨ子「見ちょった?」

布美枝「見ちょっと!」

チヨ子「ええ人みたいだね。」

布美枝「優しいね。」

チヨ子「お見合い 頑張ってな!」

布美枝「うん… 頑張る!」

チヨ子「へへへ!」

若主人「あの お客さん。」

チヨ子「はい。」

若主人「これ落とさなかったかね?」

チヨ子「あ さっき…。」

回想

チヨ子「財布がないわ。」

回想終了

チヨ子「ありがとうございます。」

布美枝「(せきこみ)」

チヨ子「びっくりした~!」

布美枝「気づかれんだったかな?」

チヨ子「平気平気!」

若主人「あの~。」

2人「わ~っ!」

若主人「財布 見つからんだったら 警察に届けた方が ええですよ。」

チヨ子「はい! 心臓に悪いわ。」

布美枝「本当に ええ人だね…。」

<縁談の相手は 好青年で おくての布美枝も 胸の高鳴りを覚えたのですが この縁談が 騒動の始まりでした>

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