夜
英治「未来の本への投資?」
花子「みんな 早く本を作ってくれって 言って下さって。 醍醐さん ありがとう。」
醍醐「お茶会を開いて 私も助かったわ。 畠山さんのお宅 離れが 空いてるから貸して下さるって。 明日から お世話になる事にしたわ。」
花子「そう。 よかったわね!」
英治「でも 本当によろしいんですか?」
醍醐「ええ。 修和女学校の皆さんが はなさんに 本を 是非 出してほしいと…。」
<かよの心の時計は まだ止まったままなのでしょうか。>
玄関
<数日後 再び 嘉納伝助がやって参りました。>
嘉納「こないだ 翻訳してもろた お礼たい。」
花子「こんなに たくさん 頂けません。」
嘉納「よかよか。 余ったら 配給ち言うて 近所ん人に配っちゃんしゃい。」
花子「ありがとうございます。 じゃあ 遠慮なく。」
(戸が閉まる音)
玄関前
<あれほど世間を騒がせて 離婚した2人が ばったり 出くわしてしまいました。 ごきげんよう。 さようなら。>