書斎
花子「歩ちゃん? 歩ちゃん。」
縁側
花子「歩? 何やってるの!?」
歩「お母ちゃま 見て。 これ 王子とトムだよ。」
花子「もう… お父ちゃまに叱られる前に こぴっと お片づけしましょう!」
歩「やだ!」
花子「歩。 歩! 言う事聞かないなら お母ちゃまにも考えがあります。」
歩「お母ちゃま怖い。」
英治「ただいま。 ちょっと! 花子さんまで一緒になって 何やってるんだよ!」
花子「ごめんなさい つい楽しくなっちゃって…。」
歩「お父ちゃまも 一緒にお絵描きしようよ。」
英治「え~? お父ちゃまは いいよ。」
花子「ねえ 英治さん 見て。 これ 歩が描いたの。 王子とトム! そっくりでしょ?」
英治「ええ~…。」
歩「ねえ 早くやろうよ! みんな そろってるよ。」
花子「ねっ 英治さんも。」
英治「しょうがないな…。」
花子「お父ちゃまもやってくれるって。」
英治「じゃあ お父ちゃまは 雲を描こうかな。」
花子「歩ちゃんは?」
歩「僕は これ描く。」
<いつしか 歩よりも夢中になる 花子と英治でした。 ごきげんよう。 さようなら。>