連続テレビ小説「花子とアン」第134回「アンとの出会い」【第23週】

宮本家

居間

蓮子「はい 宮本でございます。」

村岡家

居間

花子「蓮様? ごきげんよう 花子です。」

蓮子『まあ はなちゃん。 ごきげんよう。』

花子「蓮様… お変わりない?」

蓮子『ええ。』

花子「龍一さんも?」

蓮子『ええ。 変わりないけれど…。 はなちゃんがお電話くれるなんて 珍しいわね。 どうしたの?』

花子「あっ… えっと…。 あっ おいしいきんつばがあるから もし よろしければ うちにいらっしゃらない? 今日は 私 ラジオの仕事もないの。 よろしければ 龍一さんたちもご一緒に。」

蓮子『まあ うれしい。 じゃあ お言葉に甘えて お昼過ぎに伺わせて頂くわ。』

花子「よかった…。 お待ちしてます。 ごきげんよう。 はあ…。」

英治「花子さん。」

花子「あっ きんつば買ってこないと。」

英治「そういう問題じゃないだろう。」

花子「『蓮様のおうちに行くな』とは 言われたけれど 『呼ぶな』とは言われてないもの。」

宮本家

居間

富士子「これ 美里ちゃんにあげるの。」

蓮子「そう。 美里ちゃん喜ぶわね。」

富士子「お父様も 花子さんのおうちに 行きましょうよ!」

蓮子「はなちゃんが 龍一さんも一緒にどうぞって。」

龍一「ああ いや… 僕は 遠慮しとくよ。 やっておかなければいけない 仕事があるんだ。 富士子。 お母様と行っておいで。」

蓮子「お父様は お忙しいのよ。 さあ 支度して行きましょう。」

(戸をたたく音)

『ごめんください。』

蓮子「はい。」

浪子「誰だろうね?」

玄関

吉太郎「宮本龍一さんは ご在宅ですね?」

蓮子「ええ… おりますけれど…。」

吉太郎「失礼します。 宮本さん!」

蓮子「あの…。」

居間

憲兵「宮本!」

富士子「お父様…。」

憲兵「逃げても無駄だ。」

龍一「離せ!」

浪子「龍一!」

蓮子「吉太郎さん 一体どういう事ですか? 主人が何かしたとでも? 説明して下さい!」

吉太郎「宮本龍一さん 和平工作の一件で 確かめたい事があります。 憲兵隊まで ご同行願います。」

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