連続テレビ小説「花子とアン」第146回「どんな朝でも美しい」【第25週】

宮本家

台所

<一方 蓮子は 出征した純平の帰りを 今か今かと待ちわびておりました。>

(戸をたたく音)

玄関

蓮子「は~い。 ごきげんよう。」

「広報です。」

龍一「蓮子?」

富士子「お母様も お父様も どうしたの?」

龍一「富士子…。 落ち着いて聞きなさい。 純平は… 8月11日 鹿児島で爆撃を受けて 戦死したそうだ。」

富士子「お兄様が?」

蓮子「いいえ。 何かの間違いです。 純平は 死んだりしません。 誰かが だまそうとしてるのよ。」

富士子「お母様…。」

蓮子「純平は 帰ってきます。 もうすぐ帰ってきます。 もう 戦争は 終わったんですもの。」

居間

蓮子「純平…。」

<一晩にして 蓮子の黒髪は 真っ白になりました。>

村岡家

玄関

(荒い息遣い)

かよ「ただいま 帰りました。」

居間

かよ「お姉やん!」

花子「あ… お帰り。 どうしたの? かよ。」

かよ「闇市で 昔のお客さんから 聞いたんだけど 蓮子さんの息子さんが 戦死なさったって…。」

花子「純平君が…。」

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