連続テレビ小説「花子とアン」第34回「腹心の友」【第6週】

修和女学校

廊下

はな「(ため息)」

茂木「蓮子さんは 今日 お兄様の所に泊まるようですよ。」

はな「えっ?」

労民新聞

<吉平は 久しぶりに 東京へ戻ってきました。>

(騒ぐ声)

山田「何だべ あれ?」

「下がれ 下がれ! これ以上 前には 出てはならんぞ! おい 貴様! 下がれ!」

「おい 前へ出るなよ。」

「もたもたするな! さっさと歩かんか!」

山田「浅野先生…。」

<このころ 社会主義は 危険思想と見なされ 場合によっては 活動家が警察に捕まり 取り調べを受ける事もありました。>

吉平「ほんなの いいから!」

修和女学校

談話室

畠山「はなさんは 本科が終わったら どうするの?」

はな「まだ 迷っていて…。 畠山さんは?」

畠山「高等科へ進む事にしたの。 もっと シェークスピアの戯曲を 勉強してみたくなって。」

はな「そう!」

大倉「私は いいなずけと結婚致します。」

はな「決まっていないのは 私だけか…。」

スコット『はな』

はな『はい』

スコット『あなたに電報です』

はな『ありがとうございます』

はな「『今日 会いたしい』。 おとう!」

ガス灯の下

吉平「グッド イブニング はな。」

はな「おとう! どうしたでえ?」

吉平「し~っ。」

はな「あ… グッド イブニング おとう。」

吉平「久しぶりに はなの顔 見たくなっちまった。 何か変わった事は なかったけ。」

はな「おとうに しゃべりてえ事 いっぱいあるだよ。 私 出版社で働いて 初めて お給料頂いた!」

吉平「へえ~!」

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