連続テレビ小説「花子とアン」第35回「腹心の友」【第6週】

(戸が開く音)

徳丸「ちょっくら ごめんなって。」

周造「ああ 地主さん。」

「て~!」

「きれいじゃんけ。」

徳丸「これは これは 葉山伯爵のお嬢様。 私は ここいらを取りしきってる 地主の徳丸甚之介でごいす。」

蓮子「私に 何か ご用でしょうか?」

徳丸「今夜は うちにお泊りんなって。 こんな あばら家に お泊めする訳にゃあ めえりやせん。」

武「そんな貧乏くせえ ほうとうなん出して 失礼じゃねえだけ!」

はな「武。」

徳丸「うちの料理人に ごちそうを作らしておりやすから。 どうぞ 我が屋敷においで下せえ。」

蓮子「せっかくですけど 結構です。」

徳丸「遠慮なさらんで どうぞ!」

武「さあ さあ お嬢様。」

徳丸「どうぞ!」

蓮子「分からない方たちね。 私は 今夜 ここに泊まりたいんです。 皆さんと枕を並べて寝るのを 楽しみにしているのに 邪魔しないで下さい。 では ごきげんよう。」

徳丸「ご… ごきげんよう…。 のけ。」

リン「ご苦労さんでごした。」

リン「いい気分じゃんね~!」

周造「そうさな。」

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