連続テレビ小説「花子とアン」第35回「腹心の友」【第6週】

安東家

居間

周造「ああ ご苦労さんで。」

リン「布団ずら。」

ふじ「悪かったね~!」

もも「てっ! 来たじゃん!」

はな「みんな ただいま。 さあ どうぞ。 女学校のお友達の葉山蓮子さん。」

蓮子「ごきげんよう。 おじい様 お母様 ももちゃん。  お目にかかれて うれしゅうございます。」

周造「こっちこそ…。」

ふじ「はなが いつも お世話んなっておりやす。」

リン「隣のもんでごぜえやす。」

蓮子「よろしく。」

もも「本当のお姫様け。」

はな「何でえ…。」

ふじ「ひょっとして いつか はなの葉書にあった 伯爵家のご令嬢じゃねえだけ。」

はな「そうよ。」

一同「てっ!」

リン「伯爵!」

はな「さあ 上がって。」

ふじ「このとおり むさ苦しい所ですけんど。」

蓮子「随分 広い玄関ですこと。」

ふじ「え…。」

蓮子「ありがとうございます。 これは 何ですか?」

はな「おかあが作った ほうとうよ。」

ふじ「お口に合わんと思うけんど。」

蓮子「おいしゅうございます! はなちゃんが言ったとおり お母様のほうとうは 日本一です。」

ふじ「お母様だなんて…。 いっぺえ こせえたから お代わりしてくりょう。」

蓮子「はい。」

もも「伯爵様のうちじゃ 毎日 甘えクッキーを 腹いっぺえ食ってるだけ?」

蓮子「私は クッキーよりも きんつばの方が好きなのよ。」

もも「いい匂いじゃん。 伯爵様のうちじゃ いっつも 舶来のシャボン使っとるずらか?」

吉太郎「もも! ほんなにいっぺえ聞いたら 葉山様が食べられんら。」

蓮子「蓮子でいいです。 蓮子と呼んで下さい。」

はな「兄やんも ちょっこも食べてねえじゃんけ。」

周造「腹減ってねえだか。」

もも「変な兄やん。」

ふじ「蓮子さん お代わり。」

もも「兄やんは 兵隊さんになるだよ。」

はな「兵隊? えっ 志願するの? 兄やん…。」

ふじ「へえ 蓮子さん。 う~んと食べろし。」

蓮子「ありがとうございます。」

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