校長室
はな『ブラックバーン校長 外出許可をください お願いします』
ブラックバーン『どこに行くんんですか』
はな『葉山蓮子さんに 会いに行きます』
富山「会って どうするんですか。」
はな「とにかく 会って話がしたいんです。 そうしないと 私… 私…。」
富山「葉山さんが 黙って出ていった理由が 私には 分かります。 あなたに話せば そんなふうに取り乱して 何をしでかすか 分からないと 思ったんですよ。 学校の外は 新聞記者でいっぱいで 外出は 危険です。」
ブラックバーン『はな 外出は許しません』
はな『お願いですから』
ブラックバーン『だめです』
校庭
(悲鳴)
綾小路「何ですか あなたは。 ここは 男子禁制ですよ。 出ていって下さい。」
「怪しい者ではありません。 葉山蓮子さんの事を 2~3 お訪ねするだけですから。」
茂木「無礼者! 葉山蓮子は 大切な生徒です。 あなた方に お話しする事など ありません。 出て行きなさい。」
「本当に すぐ済みますから。」
茂木「やあ!」
「暴力は やめましょう。」
茂木「はなさん。」
はな「茂木先生。」
茂木「やあ! はなさん 行きなさい!」
はな「はい!」
葉山邸
<はなは 矢も楯もたまらず 学校を飛び出し そこに立っておりました。>
はな「蓮様! はなよ! 蓮様!」
「おお!」
はな「何ですか…。」
「葉山蓮子さんのご友人ですか? お話 聞かせて下さい。 学校では どんな生徒さんでしたか?」
「あなたは 石炭王との縁談を ご存じでしたか?」
「お見合いは これ以前にも なさってましたか?」
「本当なんですか?」
はな「すみません 帰らせて下さい! すみません!」
「お前たち 何やってるんだ!「
「離れなさい! しょっ引くぞ!」
修和女学校
校長室
富山「あれほど 外出を禁じたのに 警察に保護されるとは 言語道断です!」
はな「申し訳ございません…。 『申し訳ございませんでした』」
ブラックバーン『はな』
はな『はい』
ブラックバーン『ベッドに行きなさい 今日はゆっくり休みなさい』
<ブラックバーン校長も はなの やるせない気持ちを分かって それ以上のおとがめは ありませんでした。>