修和女学校
教室
<蓮子の婚約報道から1週間 はなの心には 大きな穴が開いたままでした。>
富山「安東さん?」
はな「すい… すいません…。 私… あの…。」
醍醐「先生! はなさん 急に おなかが痛くなったそうです!」
富山「仮病使って 誰に会いに行くんですか? ずっと 授業に 身が入っていませんね。 そんな様子で 教室に座っていられても迷惑です。 Go to bed!」
蓮子の部屋
はな「蓮様…。 蓮様!」
蓮子「ごきげんよう。 お久しぶり。」
はな「蓮様 本当に結婚なさるの?」
蓮子「ええ。」
はな「どうして 何も話してくれなかったの? ずっと隠してたなんて ひどい!」
蓮子「新聞 ご覧になったでしょう? とてつもない玉のこしなのよ。」
はな「その方の事 愛してるの?」
蓮子「一度しか お会いにしてないから 分からないわ。 でも 彼には 有り余るほどのお金があるのよ。」
はな「そんな結婚なさるなんて 恥ずかしくないの!? 蓮様の嘘つき。 お兄様が持ってらした あの縁談は 断ったんじゃなかったの? 自分は 操り人形じゃないって 蓮様 言ってたじゃないですか! それも嘘だったの!?」
<蓮子が 家の犠牲になって 結婚させられるとは知らず 怒りをぶつける事しかできない はなでした。 ごきげんよう。 さようなら。>