連続テレビ小説「花子とアン」第64回「グッバイ!はな先生」【第11週】

居間

ふじ「はなの本? どっから持ってきたでえ?」

はな「おじぃやんの寝床に 置いてあったさ。」

ふじ「てっ! お父やん 字が読めねえのに。 明日 学校から帰ってきたら 読んであげてくりょう。 きっと元気出るら。」

はな「おかあ…。 おとうの事 このまんまでいいの?」

教会

図書室

<吉平も その夜は 一睡もできませんでした。>

尋常小学校

廊下

朝市「はな。 大丈夫け?」

はな「おらは 大丈夫。 ふんだけんど おかあは 寝なんで おじぃやんの看病して ほのまま 畑行った…。」

朝市「ほうか。 おばさんまで倒れんきゃ いいけんどな…。 あっ おらにできる事があったら 何でも言ってくりょう。 うちのおかあも おせっかい やきたがってるけんど あのおしゃべりが行っちゃ 周造じぃやんも やかましくて おちおち寝てられんら。 大丈夫。 きっと元気になるさ。」

はな「うん。 ありがとう。」

徳丸商店

徳丸「おまん 商売してる場合け! 周造さん倒れて 大変だったらしいじゃん。」

吉平「ああ…。」

徳丸「まさか まだ うちに帰っちゃいんだけ!?」

吉平「ふじが許しちゃくれんだ…。」

徳丸「おまん 本当に ふじちゃんを 裏切るような事してねえだけ?」

吉平「いや… 俺は やってねえ… と思う。」

徳丸「ふんだったら してねえだ。 こういう時こそ ふじちゃんの そばにいてやるべきずら。」

吉平「ふんだけんど やっぱし 俺にできるこんちゅうのは 行商で金稼いで 早く借金返すぐれえで…。」

徳丸「おまんは バカけ? 金貸してる わしが 『行商なんやめて うち帰れ』ってんだ。 今 ふじちゃんが 心っから頼れるのは 誰でもねえ 亭主のおまんずら。」

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