連続テレビ小説「花子とアン」第78回「その恋、忘れられますか?」【第13週】

かよ宅

居間

はな「忘れよう…。 忘れるだ。 今度こそ。」

聡文堂

郁弥「いかがでしょうか。」

はな「わあ… 挿絵が増えてますね。」

醍醐「はなさんの翻訳したページ すごく すてきになったわね。」

梶原「村岡君に提案された時は どうかと思ったけど すごく いいな。 うん 特に挿絵なんかいいな。」

須藤「でも やっぱり ほかのページとは違い過ぎますね。」

醍醐「これくらい 遊び心があった方が いいんですよ!」

はな「こんな すてきなページに 仕上て頂いて… 本当に ありがとうございます。」

郁弥「それは 兄に言ってやって下さい。」

はな「えっ?」

郁弥「その挿絵も 全て 兄が描いたんですよ。」

醍醐「英治さん 絵の才能もあるのね。 すばらしいわ。」

郁弥「兄 何度も割り付けし直したり 挿絵も 何度も描き直したりして 随分 熱心でした。」

須藤「お先に。」

醍醐「ごきげんよう。」

はな「ごきげんよう。」

醍醐「はなさん。 私 英治さんの事 諦めるわ。」

はな「え…?」

醍醐「だって こんな すてきなページを 作っちゃうくらい はなさんの事を 思ってるんですもの。 私の入る隙なんて ないわ。 私 諦めて 次の恋に行くわ。」

はな「醍醐さん…。」

醍醐「はなさんたちの事は 応援するから。 ごきげんよう。」

はな「ごきげんよう…。」

(ため息)

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