連続テレビ小説「花子とアン」第82回「ゆれる思い」【第14週】

醍醐「はなさん。 宇田川先生に 創刊号 お渡ししてなかったの?」

回想

梶原「作家には 担当者から 早急に創刊号を渡すように。」

はな「はい。」

回想終了

(息をのむ音)

宇田川「いつまでたっても くれないから こちらから取りに伺いました。」

はな「誠に 申し訳ありません!」

宇田川「宇田川満代も 随分と なめられたものだわ。」

はな「本当に… 何と おわびしたらいいか…。 本当に 申し訳ありません!」

宇田川「梶原さん。 編集者というのは 作家の事を いの一番に大切にするものよね?」

梶原「先生。 今回の不手際は 私の責任でもあります。 本当に 申し訳ありません。」

はな「本当に 申し訳ありません。」

醍醐「宇田川先生! 見て下さい! まだ 発売したばかりなのに もう 『先生の作品が 大変 すばらしい』って 絶賛する お葉書が 届いてるんですよ。 『初めまして。 私は 宇田川満代先生の 『銀河の乙女』を読んで 泣きました。 もう 10回は 読み返していますが いつも涙が流れます』。」

宇田川「もう結構よ。」

梶原「先生。 二度と このような不手際が ないようにしますので 今後とも ご執筆 よろしくお願いします。 先生…。 先生 申し訳ありませんでした。」

梶原「安東。 もう 二度は 言わないぞ。 編集者として責任を持って きちんと仕事をこなせ。」

はな「申し訳ありませんでした。」

梶原「仕事の失敗は 仕事で返せ。」

はな「はい。」

嘉納邸

廊下

<所変わって 福岡です。>

タミ「よしよしよし…。」

トメ「封 開けてしもうたら 奥様も気付きんしゃりますばい。」

タミ「大丈夫くさ。 ほ~ら。」

タミ「『あなたと2人過ごした あの夜を 思い出しては あなたに会えない さみしさで どうにかなってしまいそうです』。 まあ~! なんとまあ! こん手紙ん事は 旦那様には ないしょばい。」

トメ「はっ 報告せんでよかとですか。」

タミ「よかよか。」

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