連続テレビ小説「花子とアン」第84回「ゆれる思い」【第14週】

はな「恋って すてきなもんだとばっかし 思ってた。 ふんだけど 違った…。 人を好きになるって 本当に恐ろしいこんだ。 今… すごく怖いだ。 自分が 自分でなくなっちまった みてえで…。」

ふじ「いつまで ここにいるでえ。 ここで じっとしてても 何も変わらんよ。 はなは もう 立派な大人じゃん。 自分で こぴっと けじめ つけんきゃいけんよ。 落ち着いたら こぴっと 東京へ帰れし。」

はな「おかあ…。 ごめん…。 こんな バカな娘で…。」

ふじ「本当に…。 おかあは いつだって はなの味方さ。 うん。」

吉平「こういう時 父親は ちっとも役に立たんじゃんな…。」

はな「この単語 何だろう…。」

はな「てっ… おじぃやん?」

周造「おじぃやんじゃねえ。 周座衛門と呼べし。」

周造「はな。 おまんは 人様からもろうた この大事な辞書を 窓から ぶん投げて 捨てようとした。 要らねえなら わしがもらっていく。 おまんは この大事な英語の辞書が なけりゃあ 一生 花子には なれん。 死ぬまで はなたれの はなじゃん。」

はな「てっ… 死ぬまで?」

周造「そうさな。 フフフフフフフフフ!」

はな「待ってくれちゃ! 持っていかねえでくりょう!」

周造「ハハハハハハ!」

はな「おじぃやん! 周座衛門じぃや~ん!」

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