醍醐「とても ついていけないわ。」
はな「おらもだ。」
ブラックバーン「Miss Daigo.」
ブラックバーン『何時に起きましたか?』
醍醐「私は今日6時に起きました」
ブラックバーン『よく出来ました』
富山「醍醐さん。 英語は どこで学びましたか?」
醍醐「貿易の仕事をしている父から 少し教わりました。」
ブラックバーン「Miss Ando. (英語)」
富山「安藤さん。 ブラックバーン校長が おまけをして下さって 醍醐さんと同じ質問ですよ。」
ブラックバーン「(英語)」
はな「あ…。 グッド… グッド モーニング。」
富山「ふざけてるの?」
はな「おら… じゃなくて 私も おとうに教わりました。」
回想
吉平「これさえ 覚えておけば 大丈夫。 なんとかなる。 グッド モーニング。」
はな「グッド モーニング。」
吉平「昼は グッド アフタヌーン。」
はな「グッド アフタヌーン。」
吉平「夜は グッド イブニングじゃ。」
回想終了
はな「グッド イブニング!」
(笑い声)
醍醐「はなさんって 本当に面白いわ。」
食堂
<5時半から夕食。 今日は 週に1度 洋食のディナーが振る舞われる日です。>
はな「箸じゃねえ…。」
茂木「はなさん。 ナイフとフォークを使った事は?」
はな「ねえです。 どうするだか教えてくれちゃ。」
白鳥「『どのようにするのか 教えて頂けますか』。」
はな「ど… どのようにするのか… 教えて…。」
白鳥「『教えて頂けますか』。」
<はなが何か言う度に 言語矯正会の会長役に 言葉の間違いを指摘され…。>
はな「教えて…。」
<でも もっと怖いのは 西洋人の教師に 英語で話しかけられる事でした。>
スコット『私が教えましょう ナイフは右手に フォークは左手に持ち こうやって切ります やってごらんなさい』
はな「(小声で)『さっぱり 分からん。』 あっ!」
廊下
<はなにとって最大の恐怖は 金曜日です。 周に1度の イングリッシュ スピーキング デーは 外国人教師と どこで会っても 全て英語で 話さなくてはならないのです。>
はな「(小声で)来た。」
外国教師「もう学校には慣れましたか?」
醍醐「はい、先生」
外国教師「(英語)」
ブラックバーン『廊下は走ってはいけません!』
はな「イタタ! 離してくりょう! イタタ 離してくりょう!」
ブラックバーン「(英語)」
富山「『なぜ 逃げるのですか』と お尋ねです。」
はな「英語が さっぱり分からんから…。」
ブラックバーン「(英語)」
富山「日本語を使ってはいけません。」