連続テレビ小説「花子とアン」第90回「最高のクリスマス」【第15週】

村岡印刷

英治「おっ お帰り。」

郁弥「挿絵 講評だったよ。」

英治「そうか。」

郁弥「これ… 義姉さんから預かってたんだ。 ごめん。 もっと早く渡すべきだった…。」

英治「どういう事だ?」

回想

(セミの声)

香澄「あの人 優しいから 私の事 引きずって 独りぼっちで生きていこうと するかもしれないじゃない? それだと 私 安心して天国にも行けないわ。 フフッ…。 英治さんに伝えて。 私が死んだら もう 私に縛られないで 誰かと一緒に生きていってほしい。」

郁弥「これは…?」

香澄「結婚式の時にお義母様から頂いた 形見のカメオ。 これを その人に渡してほしいの。 英治さん きっと… もう その人に会ってるわ。」

回想終了

郁弥「俺は 許せなかったけど… 義姉さんは 兄さんの事 もっと深く愛してたんだな…。」

嘉納邸

<一方 福岡に戻った蓮子は 居ても立ってもいられないほど 龍一の手紙を 待ちわびておりました。>

蓮子の部屋

(足音)

回想

龍一「待てよ! 待ってくれ…。 行かないでくれよ!」

回想終了

すず「奥様! 来ました!」

蓮子「ありがとう!」

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