狩野家
純「あ?」
剛「おかえり。」
純「ただいま ねえ なにやってるの 剛?」
剛「絵描くのも脳の活性化になるって聞いたからさ お母ちゃんと一緒にやってたんだ。 ちょっと これ見てみて。」
純「なにこれ?」
剛「お姉をイメージしてみました。」
純「はあ?」
剛「似てるでしょ?」
マリヤ「似てるかも 純ちゃんに。」
剛「でしょ?」
純「やめてよ 似てないよ。 で お母ちゃんどこ行ったの?」
剛「え? あれ? さっきまでいたのに。」
純「お母ちゃん。」
剛「お母ちゃん。 あれ?」
純「ん?」
マリヤ「純ちゃん。」
純「うん。」
マリヤ「お義母さんの靴ないから外出た 違う?」
純宅
愛「はい 分かりました じゃあ 僕も探してみます。」
純「お願い。 もしかしたら 里やに来るかもしれないから 私 じゃあ そっちに行ってみる。」
愛「はい。」
狩野家
善行「おい。 あの 焼き芋あったんでな 一緒に食べへんか? こんな珍しいもん売ってたからな。 焼き芋は… おい おい! おい!」
メールの通知
善行「『お父ちゃん 今どこに いるの?』おまえこそ どこにいてんねん『お母ちゃんが 行方不明になった。』え? おい!」
里や
玄関前
警官「了解しました 以上大正105。 今のところ おかあさんらしき方が保護されているという連絡は 入ってないですね。」
純「そうですか。 わかりました ありがとうございました。」
どこ行っちゃったのよ お母ちゃん。
回想
晴海「もう 宮古の海 見られないのかね。」