純「ちょっ ちょっと待ってって言ってるでしょ。」
晴海「何やってるの あんた達?」
剛「お母ちゃんこそ どこにいたの?」
晴海「え?」
多恵子「待ち合わせして 2人で会ってたのよ。」
剛「え?」
正「何のためにですか?」
多恵子「もちろん あなた達の悪口言うためよ ね?」
晴海「はい。」
多恵子「それじゃあ 私は そろそろ。」
純「あの お義母さん ありがとうございました。」
多恵子「別に あなたに お礼を言ってもらうようなことはしていませんから。 それより せっかく家族がそろったんだから みんなで 食事でもしたら? おかあさん あなたたちを仲直りさせようと 鍋作ろうとしてたみたいだから。」
愛「お母さん 僕に何かできることがあったら なんでも言ってください。」
多恵子「じゃあ 一緒にウチに帰って鍋でも食べる?」
愛「え?」
多恵子「冗談よ 鍋イヤなこと知ってんでしょ?」
剛「うん ウマい。 美味しいよ お母ちゃん。」
サト「カニなんて何十年ぶりよね。」
剛「愛君 お代わり。」
愛「あ カニ入れる?」
剛「うん カニお願い。」
純「ねえ お母ちゃん。」
晴海「うん?」
純「里やに来ない?」
晴海「ええ? ここならさ 宮古の雰囲気もなんとなく味わえるし 必ず誰かいるから お母ちゃん 独りぼっちになることもないでしょ。」
晴海「でも 女将さんに迷惑でしょ。」
サト「ウチはもう全然 ちょうどいいから セニョールに料理教えてやってくださいよ。 いっつもね客が 微妙に残すのが気になってて。」
忍「是非ともお願いします。」
純「ねえ お兄ちゃん 剛 いいでしょ?」
正「まあ 今のところ ベストチョイスかな?」
剛「うん まあ お母ちゃんがいいなら いいけどさ。」
純「いい?」
うなずく晴海
純「じゃあ 決まりねお母ちゃん。 よろしくお願いします。」
愛「食べましょう 食べましょう。」