里や
晴海「あら? あらー? あらあら これ どうしたの?」
純「いや あのね。」
多恵子「もうすぐ このホテルに見えないホテル なくなるんで いらない物は全部 処分しちゃったみたいですよ。」
晴海「あらー。 あの あなた どなたでした?」
多恵子「え?」
純「愛君のお義母さんだよ お母ちゃん ちょっと イメージチェンジしたから わかんなくなっちゃったかな?」
晴海「あら 本当?」
多恵子「この人にやってもらったんですよ。 おかあさんもいかがですか?」
純「そうだよ。」
晴海「じゃあ お願いしようかね。」
蘭「でも もう イスもなにもないし。」
晴海「ああ だったら 剛に電話したら?」
純「え? なんで 剛?」
愛「ああ あの剛君 リサイクルショップに就職したらしくて あの 粗大ごみ同然の家具が山ほどあるって言ってました。」
純「あ もしもし 剛。 あの悪いんだけどさ 今から里やに 余ってるテーブルとかイスとかあったら 持ってきてくんない? え? ちょっと そんなこと 言わないでさ。」
愛「どうしたんですか?」
純「いや あいつ 面倒くさいとか言ってんのよ。 だから そこをさ なんとか持って来てく…」
誠「別にええで つよきち 私のチョコはいらへんのやな?」
そして
剛「よいしょっと お待たせしました。」
純「ありがとう 剛。」
剛「使って 使って。」
純「助かったよ。」
剛「誠ちゃん。」
誠「はい?」
剛「チョコはチョコ?」
誠「あ ほらほら おかあさんの髪切ってあげてくださいよ ねえ。」
剛「ちょっと 誠ちゃんチョコは?」
誠「あとで。」
愛「皆さん お弁当もありますから。 あとで 食べてくださいね。」
志道「あら。」
剛「やったー!」
純「ありがとう。」
愛「じゃあ ケーキ切り分けますね。 セニョールさん手伝ってください。」
忍「よろこんで。」
純「あれ お義母さん 肩凝ってるんですか? あの 私もし よかったら やりま…」
多恵子「触らないでっていってんでしょ。」
純「すみません。 お兄ちゃん。」
正「え?」
純「お兄ちゃん よかったら揉んであげて。 ねえ お義母さん よかったら ウチの兄が肩揉みます。 凄い上手なんです ウチの兄。」
多恵子「本当に?」
純「よろしく。」